5周年記念!駿河メイ1万字インタビュー「6年目はシングルのベルトを巻きます!」【2】

5周年記念!駿河メイ1万字インタビュー「6年目はシングルのベルトを巻きます!」
5月29日に自身の5周年記念大会「大きなりんごの木の下で」(新宿FACE)を控える駿河メイ。 2012年にさくらえみとともに2人で我闘雲舞をスタートさせたスタッフの石田亜矢子による、メイの1万字インタビューです。

── この5年って早かった?
メイ:早かったです! めちゃめちゃ早かったです!

── デビューして5年だけど、上京しても5年だよね?
メイ:上京しても5年です。

── すぐだもんね? デビュー。
メイ:すぐでした。1カ月ちょっとだったので。まだ5年しか経ってないんだっていう感覚があります。

── 上京して1カ月でデビューして、3戦目で初他団体で初勝利で、5年の間に海外遠征にもいっぱい行って、タイトルも獲ってるでしょ?
メイ:でもまだまだです。我闘雲舞のシングル(のベルト)はまだ自分にとって結構遠いところにあるんですよね…。里歩さんと藤田(ミノル)さんと、2回挑戦してまして、シングルのベルトにはまだ届けてないですね。そこのピースだけまだ欠けてる感じです。

── じゃあ、近々の目標はシングルのベルトって感じ?
メイ:そうですね。ベルトを獲りたいって気持ちはあったんですけど、憧れの部分で獲りたいっていう方が強くて、結局獲れなくて。ベルトがない身軽な状態で海外も他団体もまわって、いま地盤はかなり固まってると思うんです。なので、5周年を迎えてやっと準備が整ったっていう状態で、次はシングルのベルトだと思ってますね。

希月あおいさんとの出会いが大きな転機に

── メイちゃんの中で転機になった試合ってある?
メイ:転機の試合は、一番最初は(希月)あおいさんと、試合というよりも、あおいさんと出会ったことが転機な気がします。あおいさんは本当に自由の象徴みたいな方じゃないですか(笑)。あおいさんが話すことによってみんながハッピーになるので、それは本当に大きくて、あおいさんが自分と組もうって言ってくださった時と、あおいさんが卒業される前に市ヶ谷でシングルした時が最初の転機だと思います。駿河メイの半分はあおいさんでできているので(笑)。

── あおいちゃんのガウンの羽を受け継いだのも大きいよね。
メイ:羽も受け継ぎましたし、シュシュもいただきましたし、大きいですね。

── それが最初ってことは他にもあるっていうこと?
メイ:あとは、初めてSEAdLINNNGのハイスピードに出させていただいて、南月(たいよう)さんと出会った時が自分の2つ目の転機かな。南月さんもどちらかというと考え方が、なんて言ったらいいんでしょうね…。見た感じ奇抜なことをしてるように見えるけど、すごく理にかなった動きとか考え方だなっていうのが、そのハイスピードの時のイメージで、試合した後のアドバイスで、自分が今までしっくりきてなかったところを南月さんが全部シュパ!シュパ!シュパ!って当てられたのが、うわ! なるほどなって。自分が今極めるべきスタイルはこれなのかもしれないって気づいた時ですかね。それからかもしれないです、ハイスピードの選手だねって言われるようになったのは。

Mei Suruga

── 今アッキと組んでるBest Brosを正式なタッグチームとしてやっていこうってなったきっかけは何?
メイ:いや、なんかきっかけがなくて(笑)。(2018年に)初めて組んだ時はなんか…なんでしたっけ? メイとアッキを掛け合わせてメイラッキー!みたいな(笑)、すごい適当な名前をつけて(笑)。そのあと(2020年3月に)チョコプロが始まって、自分たちの誕生日が同じで、それがきっかけでその5月30日にタッグを組んで…Best Brosっていうタッグチーム名はお客さんがチャットで言ってくださってたのを「すごいいい名前じゃん!」てそのまま使って(笑)。そこから組むようになったんですけど、きっかけはないんですよね。チョコプロは最初自分とアッキとさくらさんの3人で配信をやってたので、本当にファミリーのような感じで、その中から派生したタッグチームですね。自分とアッキはシングルプレイヤーだってそれぞれ思ってたので、タッグはあんまりやらないかなっていう感じだったんですけど、連携を考えてるうちにどんどんどんどんオリジナルのムーブが増えていって、気づいたらチョコプロですごいタッグチームになってたっていう(笑)。それこそアッキが3つ目の転機かもしれないですね。タッグとしての転機。本当の友達ができたって感じですね(笑)。

── さくらさんとのタッグ、キラークイーンズはどう?
メイ:さくらさんですかー?(なぜか爆笑)。さくらさんは本当に…何ですかね。さくらさんの中の気持ちがあるんでしょうね。本当に大事なとこでしか決められないんですよ、さくらさんって(笑)。ちょっとでも気を抜いてる部分があると、もう自分たち本当に決まんないんですよね。入場もずっと笑ってますし(笑)。カッコよく決めたいのに決まらない(笑)。今までの関係性だとそれはなかったんですよ。自分ももちろん気を引き締めますし、さくらさんもそれなりにまだカッコいいとこ見せようって感じだったんですけど、それこそ徐々にファミリーになりつつあるので。もちろん師匠と弟子なんですけど、気を許してくださる部分がさくらさんも増えて、自分も気を許せる部分が増えた結果、あまりにも日常すぎるタッグになってしまった(笑)。でもアメリカでのさくらさんはカッコいいです。

Mei Suruga

里歩さんの背中を見てたので年上の後輩だらけでも大丈夫でした

── メイちゃんが入って一年ぐらいで里歩ちゃんが退団して、同時に後輩がどっさり入ってきたじゃない。しかもほとんど年上の。あの時はどうだった?
メイ:そうですね…後輩が入ってくるっていう分には嬉しかったんですけど、確かに年上の方には、後輩だけどどう接しよう…みたいなところは最初あったかもしれないですね。でもそれを里歩さんが教えてくださってたので。里歩さんもそうだったじゃないですか。その姿を見てたのもありますし、自分がダレジョをやってたっていうのも大きくて。ダレジョは年上の方が多いですし、本当に何歳でもOKなので。それを自分が一人で教えてたっていうのもあって、大きな動揺には繋がらなかったかな(笑)。みんなの方がしっかりしてて、自分が日常生活では一番抜けてるので逆に支えてもらいつつ、だからこそプロレスではしっかりしなきゃっていうか、そこだけは頼ってもらえるように頑張ろうっていう感じでやってるので、助け合いつつ、いい関係性だなって思います。みんなすぐいじってくるので(笑)。

── 今は他団体でも後輩の選手が増えてると思うけど、キャリアも年も下の選手と試合するのはどんな感じ?
メイ:そうなんです! コロナが始まって1年半ぐらい他団体に出てなかったんですよ。で、いざ1年半経って外に出たら一気に後輩たちが増えてて、あ、あれ?って、玉手箱状態で(笑)。あれ? 自分が一番後輩だったのに、あれ?増えてる!みたいな(笑)。そのギャップはすごい驚きましたね。気づいたらお姉さんになってたっていうのがあって。他団体に出たら向かって来られる側としての試合が多くて、どちらかというと外敵の立場になっていました(笑)。自分は自分で行くんですけど、より相手選手のことをしっかり今まで以上に見れるようにはなりました。

── 後輩選手とやるのは勉強になる?
メイ:すごく勉強になりますね。まだ5年目だから自分が新人だった時の記憶は新しいので、いい感じに毎回初心に戻りつつ、こういう気持ちもあったなとか、こういうとこ分かんなかったなとか試合を通して思いながら、上手く伝えられるようにはなったのかなって思います。

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